16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんを嫌う大人たち 人格攻撃も
スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんは、2018年夏に気候変動への対応を政府に求め、学校を休み一人で議会前での座り込みを始めた。その活動が報じられると、共感した若者たちが世界中で学校ストライキに参加。いまやリーダーである彼女は、16歳の環境活動家として大きな注目を浴びている。その一方で、彼女のやり方や影響力の高まりを嫌う心ない大人の誹謗中傷も広がっている。
◆力強いスピーチ、しかし伝わらない大人も
グレタさんは23日、ニューヨークで開かれた国連気候変動サミットでスピーチを行った。涙を見せ、厳しい表情と言葉で大人たちの対応の遅さを批判。若い世代が負わされるリスクの大きさを訴え、若者を裏切るのなら「あなたたちを許さない」と怒りを表した。
そんなグレタさんに対し、アメリカの保守的な政治評論家マイケル・ノウルズ氏は米フォックスのテレビ番組で、「30年以上も(温暖化は)科学で明らかだったのに、なぜ背を向けてきたのか」というグレタさんの言葉に言及し、「科学の問題なら、むしろ科学者がリードすべき。政治家や親と左翼に利用されている精神異常のスウェーデンの子供の仕事ではない」と述べた。ほかのコメンテーターが発言を取り下げるよう求めたが、ノウルズ氏は受け入れなかった(ウェブ誌『デイリー・ビースト』)。フォックスはその後、ノウルズ氏の発言は「不見識」だったと謝罪している。
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