ハワイ・オアフ島、短期民泊の規制強化 違反者には高額罰金

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 常夏の島ハワイは、世界中の多くの人がバケーションに訪れたいと願う憧れの地だ。しかし、とくにオアフ島ホノルルにある一大観光地ワイキキでは、ホテルの客室数に限りがあることから、日本人観光客が大幅に増加する8月のお盆シーズンや年末年始などには室料が高騰することが多くある。

◆オアフ島で新法施行、住宅区域での短期レンタル禁止
 そこで最近人気が出てきたのがいわゆる日本で言う「民泊」である。つまり、ホテルではなく個人が所有するコンドミニアムや住宅に宿泊する形式だ。住宅費用が高いハワイでは、自宅の1室を観光客に貸して住宅ローンや家計の足しにする人々も多くいた。これらのコンドミニアムや住宅を一般的に「バケーションレンタル」と呼ぶ。

 実際、これらのバケーションレンタルでは宿泊するとホテルとは違い高額な清掃費用(広さにもよるが一般的に1回150~250ドル程度)が請求されるため、すべてのユニットの宿泊費用がホテルと比較して各段に安いわけではなく、1日2日など短期の宿泊などの場合は意外とホテルよりも割高になることもある。しかし、ワイキキではなくほかの地域に週単位で滞在したい人にとっては、このオプションが魅力的になってくる。

 そんなハワイでのバケーションレンタル状況は今年8月に一変した。ホノルル市郡政府が短期のバケーションレンタル規制に関する新法の施行を開始したのである。

Text by 川島 実佳