ベネズエラ、腐った肉にも買い求める人の列 続く停電と食料危機
社会主義者のニコラス・マドゥロ大統領は、この惨状はアメリカや他の資本主義国家が仕掛けた経済戦争に責任があると非難している。マラカイボのスリア州知事、オマー・プリエット氏は最近、恐ろしいほど頻繁に発生する停電も改善されつつあると述べたが、いまだ状況は一向に好転していない。
広大な湖のほとりに沿って広がった港町であるマラカイボは、かつてはベネズエラの石油生産の要衝として栄え、同国で産出する石油のおよそ半分を生産し世界中へ輸出していた。
マラカイボ湖にかかる橋は、繁栄していた過去の良き時代を想起させる。50年前に建造された8kmの長さの橋は、往時、夜になると何千もの灯りが点されて輝きを発し、マラカイボの街をベネズエラの残りの地域と結びつけていた。マラカイボは清潔な街であり、多くの国際的なレストランで賑わっていた。
今日では、橋の灯りはもはや点されることもなく、壊れた石油プラットフォームがだらしなく風下側の湖面で油に浸かっているありさまだ。高級で瀟洒だったかつてのショッピングセンターは廃墟と化し、国際的なビジネスは全てこの地から撤退した。