“朝から魚!?” 海外が驚く日本の朝食、健康的と高評価 “元気に動ける”との声も
1日のスタートを元気よく、そんな毎日を積み重ねて健康的な生活を維持するために朝食が果たす役割は大きい。一言で朝食といってもその内容は様々で、世界中の国々でそれぞれの伝統的な定番メニューがある。その中でも和食はとても健康的だとして海外からの評価も高い。他国のメニューと比べつつ、和食の魅力や健康的なポイントをまとめてみた。
◆これぞ、日本の朝食!
昔ながらの日本の朝食と言えば、ご飯に味噌汁、納豆、焼き魚。多くの欧米人はこの基本セットを見て「え? 朝っぱらから魚ですか?」と目を疑うようだ。そう、納豆よりも魚にびっくりするのだ。しかし、日本関連の情報サイトThe Japan Guyの著者のように、最初は驚いたけれど、慣れてしまえば病みつきだという人は少なくない。そして、この基本セットの他に種類が豊富なおかずが登場することも和食の魅力だという。卵焼きやたらこ等の他にも、季節や土地柄を表す食材も多く、朝食を通して日本文化の奥深さを体験できるというのだ。
また、海外では味噌汁も人気のようで、海外大手掲示板redditでは味噌汁の魅力やその作り方などに関する投稿が多く見られる。おすすめのインスタント味噌汁に関する情報や、味噌汁ほど簡単な料理はないのだから出汁入り味噌を使えばいい、といったアドバイスなど、海外の味噌汁ファンが多くのコメントを寄せている。
◆世界の朝食
最近のニューヨーク・タイムズ紙の記事は、世界の子供たちが食べているその国の定番朝食メニューを比べている。例えば、西アフリカのブルキナファソでは粟等の雑穀が入った粥、ジャマイカはオオバコやピーナッツ、コーンミールのマッシュ、ニュージーランドやオーストラリアはトーストにベジマイト(イースト酵母の入ったペースト)、インドではイドゥリ(米粉の蒸しパン)など。昔ながらの朝食にはその国や文化の特色があらわれていて目にも体にも温かみがある。
◆健康的なポイント
今では日本でも一般的になってきている、シリアルに冷たい牛乳といったアメリカ的な朝食は食べやすさばかりを重視しており、健康的とは言えないとニューヨーク・タイムズ紙は報じている。1日をスタートさせる大事な食事の中で多くの国のメニューに共通しているのが暖かいものや、発酵食品、酸味や風味のあるものだという。
和食もまさにその通りだ。朝食に関する記事に対して読者からはバターとシロップたっぷりのパンケーキに冷たいジュースのアメリカンブレックファストや、トーストにベーコン、ソーセージ、トマト、ポテトなどを炒めたイングリッシュブレックファストは、美味しくて食べごたえはあるのだけれども、食後に苦しくて動けなくなるという意見がちらほら見られた。一方、和食について「朝、和食を食べた後はお腹がいっぱいなのだけれども、胃もたれしていないので、元気よく動ける。理にかなっている」という意見が寄せられた。
忙しい日々の中でシリアルやトーストなどの手軽な朝食になってしまうこともあるが、たまには早起きをしてゆっくりと食事を楽しむべく、和食を含めた献立を考えてみるのもいいかもしれない。
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