温暖化で、日本の若者の車離れが進む?(コラム)
地球温暖化は世界規模の問題として認識されている。
しかし、それをどの程度身近に捉えているかは、その国が温暖化からどの程度の影響を受けているかによって異なっているようだ。はたして、日本が受けている影響はどの程度だろうか?
【桜を狂わす地球温暖化】
BBCは、日本における温暖化現象の一つとして、桜の開花の早まりを例に挙げている。
日本人は、桜の開花を、1000年以上にわたって記録してきた。そのため、近年の温暖化に伴い、開花が4日は早まっていることがわかったという。
桜が受けている温暖化の影響は、当然、農作物にも及んでいる。
【温暖化は日本にハンガーゲームをさせる?】
日本の農業は、温暖化に対応できているのだろうか?
BBCによると、作付け時期をずらしたり、温室化を進めることで対応できている部分もあるという。しかし、日本の農業は既に、農業従事者の高齢化やコスト高からくる価格高などの問題を抱えているうえ、温暖化対策で必要とされるだろう更なるコストを考えても、見通しは決して甘いものではなさそうだ。
記事には、日本で「ハンガーゲーム」(温暖化による食糧不足からか?)が始まっているのではないか、という、ジョークとも本気とも判断がつかないようなタイトルがつけられている。
なおBBCは、車が温暖化に与える影響を知る日本の若者たちは、車を所有することへの興味を失いつつあるとの意見も紹介している。
【日本の農業はどこへ向かう?】
日本の農業は、国外からの圧力と、国内の新しい動きによって、変化の兆しがあるとの見方もできそうだ。
ブルームバーグは、日本の農業に、企業によって経営される工場的農場という形が新しく加わりつつあり、徐々にその農地や収穫量、売上高を伸ばしていると報じている。
また、農業系ブログ『Modern Farmer』では、日本の若い女性たちによる新しいグループ農業「Yamagata Girls」を紹介している。20~30代の農業関連の知識を持つ女性たちが、真剣に、そして女性らしさを生かした農業を目指して共同生活を行っているという。
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