実はmixiのおかげ? 日本人がTwitter好きな理由を海外メディアが分析
「バルス!」
8月2日夜11時過ぎ、Twitterのタイムライン上に、上記のコトバが溢れかえりました。いわゆる「バルス祭り」ですが、1秒あたりのツイート数は、なんと14万3199を記録。世界記録を塗り替えました。
これまでにも、2013年元旦の「あけおめ」ツイート、2011年の「バルス祭り」、2010年サッカーW杯での日本対カメルーン戦のゴール直後など、1秒あたりのツイート数の記録を、何度も日本は更新してきました。
【ツイート数トップ5は日本のアカウント】
また、comScore社の調査によると、Twitterの利用率は、日本はネットユーザーの30%とされ、本家アメリカの26%を上回っています。Twitter社の資料(S-1)でも、アメリカより日本の方が、利用者の増加率が高くなると予測されているようです。
さらに、ツイート検索サイト「Topsy」によると、累計ツイート数最多アカウントのランキングでは、トップ5がすべて日本のアカウントで、いずれも100万ツイートを超えているとのこと。ただし、中にはbot(自動発言プログラム)の疑いがあるアカウントもある。
こうした現状に対し、ソーシャルメディア情報サイト「Mashable」は、なぜ日本人がこんなにTwitter好きなのかを分析しています。
【好きな理由】
まず挙げられたのが、文字数制限と言語について。140という文字数では、英語よりも日本語のほうがより多くの情報を伝達できると指摘されています。確かに中国語や日本語の表意文字は文字の一つ一つに意味があるため、英語などの表音文字に比べて少ない文字数で意を伝えられます。
また、「ポケモンやハローキティのような可愛いキャラクターの好きな日本人にTwitterのロゴと名前が受けたのでは」とのコロンビア大学教授の推測も紹介されています。
さらに、Twitterが普及した社会・文化的背景として、下記のようなものが挙げられています。
1.アメリカよりも早く携帯端末からネットに接続でき、そのような環境に慣れ親しんでいた。
2.mixiという先駆者が既にSNSの道を拓いていてくれた。
3.通勤時間が長いのでつぶやく時間がたくさんある。
4.公的な場所での通話は嫌がられるため、その代替として使用。
5.日本人はやっぱり匿名性がいい。
中には首を傾げてしまうものもありますが、納得できるものもあります。
【東日本大震災がターニング・ポイント】
ニュースサイト「IBTimes」は、2011年の東日本大震災が、日本のTwitter普及の「ターニング・ポイント」になったと報じています。今何が起きているか知りたい/発信したい多くの人が、Twitterを活用し始めたとみられています。
今では、15歳から24歳の若年層の利用率が高いサービスとなり、しばらくは安泰とも予測されています。Mashaleは、日本とTwitterは「相思相愛」と例えるほどです。
しかし、日本は流行の移り変わりが早いため、いつ状況が変わるかはわかりません。前述の大学教授は、日本において、新しいサービスは極めて短期間で成長するか消えるかどちらかだ、と語っています。