腎臓の健康のために食べたい・気をつけたい20の食材 バナナ、アボカド、ニンニク…避けるべきは?
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◆9.リンゴ

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リンゴは腎臓に配慮した食事でよく使われる果物の一つだ。果物の中ではカリウムが比較的低めで、量を守ればカリウム制限がある人でも取り入れやすいとされる。水分と食物繊維を含み、とくにペクチンなどの水溶性食物繊維は腸内環境を整え、コレステロールや血糖の急上昇を抑える助けになる可能性がある。腎臓病では心血管リスクや血糖管理も重要になるため、こうした特性はメリットになり得る。
皮に抗酸化成分が多いので、よく洗って皮ごと食べる方法もあるが、食べやすさや体調に合わせて調整するとよい。注意点として、ジュースや砂糖漬け、アップルパイなど加工品は糖分やカロリーが増えやすいので、できるだけ生のまま、あるいは砂糖を加えない調理で取り入れたい。腎機能の段階や食事指示によって許容量は変わるため、1回の量を決め、必要なら主治医や管理栄養士と相談しながら続けるのが安心だ。
◆10.ラディッシュ(ハツカダイコン)やカブ

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ラディッシュ(ハツカダイコン)やカブは、腎臓に配慮した食事で取り入れやすい根菜の仲間だ。どちらもカリウム、リン、ナトリウムが低めとされ、慢性腎臓病などでミネラル管理が必要な人でも量を調整しながら使いやすい。ラディッシュはシャキッとした食感とほのかな辛味があり、サラダや浅漬けに少量加えるだけで味にアクセントが出るため、塩分を増やさず満足感を高めやすい。
カブはやさしい甘みが特徴で、煮物やスープ、蒸し料理に向き、じゃがいもなどカリウムが高い食材の代わりとして使える点も利点になる。いずれも食物繊維やビタミンCなどを含み、腸内環境や炎症対策の観点でもプラスになり得る。ただし「低め」とはいえ食べ過ぎればカリウム摂取は増えるため、検査値や指示量に合わせた適量を守り、必要に応じて主治医や管理栄養士と相談しながら続けるのが安心だ。




