腎臓の健康のために食べたい・気をつけたい20の食材 バナナ、アボカド、ニンニク…避けるべきは?
◆1.バナナ

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バナナは健康的な果物として知られるが、腎臓の健康を守りたい人や慢性腎臓病でカリウム制限が必要な人にとっては「避けたい、または量を強く調整したい食品」に入る。バナナは果物の中でもカリウムが多く、腎機能が落ちていると余分なカリウムを排出しにくくなり、高カリウム血症につながるおそれがある。これは不整脈など重い合併症の原因になり得るため注意が必要だ。
とくに毎日バナナを食べる習慣がある場合、ほかの食品と合わせた総カリウム量が上がりやすい。どうしても食べたい時は「小さめを半分だけ」「頻度を下げる」などの工夫で量を管理し、低カリウムの果物(リンゴやベリー類など)に置き換える選択も有効である。カリウム制限の程度は病期や透析の有無で変わるため、検査値や主治医の指示に合わせて判断するのが基本だ。
◆2.加工肉

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加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージ、ホットドッグ、サラミ、加工された総菜肉など)は、腎臓の健康を守りたい人や慢性腎臓病で食事管理が必要な人にとって「避けたい食品」の代表格だ。最大の理由は塩分が非常に多いことに加え、リンやカリウムの添加物が使われやすい点にある。加工肉に含まれるナトリウムは血圧上昇やむくみ、体液過多を招きやすく、腎臓への負担を増やす。さらに加工肉では、食品表示に「リン酸塩」などの無機リン添加物が含まれることが多く、これは体に吸収されやすいため、高リン血症や骨・血管への悪影響につながりやすいとされる。超加工食品の摂取が慢性腎臓病リスクと関連するという研究もあり、加工肉のような超加工食品はできるだけ減らす方向が望ましい。
どうしても肉を食べたい場合は、味付きや燻製の総菜肉ではなく、生の肉や魚を選び、薄味で調理するほうが腎臓には安全だ。加工肉を「たんぱく源」として習慣的に使うのではなく、特別な日の少量にとどめ、日常は新鮮な食材中心に切り替えることが腎臓ケアの基本になる。



