腎臓の健康のために食べたい・気をつけたい20の食材 バナナ、アボカド、ニンニク…避けるべきは?
◆13.オリーブオイル

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オリーブオイルは腎臓に配慮した食事で使いやすい油脂の一つだ。油そのものにはたんぱく質やカリウム、リンがほとんど含まれず、ナトリウムも極めて少ないため、ミネラル制限が必要な人でも「エネルギー源として追加しやすい」点が大きな利点になる。とくにエクストラバージンオリーブオイルは一価不飽和脂肪酸やポリフェノールを含み、炎症や酸化ストレスを抑える方向に働く可能性があるとされ、腎臓病で高まりやすい心血管リスクの管理にも役立ち得る。
バターやラードなど飽和脂肪酸の多い脂に置き換えて使うと、食事全体の質を上げやすい。調理ではサラダのかけ油、蒸し野菜や魚へのひと回しかけ、軽い炒め物などで風味を足すと、塩分を増やさず満足感を出しやすい。ただし油は高カロリーなので使い過ぎは体重管理の負担になり得る。1回の使用量を意識し、体調や検査値に合わせて適量を続けるのが基本である。
◆14.ベリー類(イチゴ、ブルーベリーなど)

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イチゴやブルーベリーなどのベリー類は、腎臓に配慮した食事で取り入れやすい果物の代表格だ。多くのベリーは果物の中でカリウムが低めで、ナトリウムやリンも多くないため、慢性腎臓病などでミネラル管理が必要な人でも量を調整しながら食べやすい。加えてアントシアニンなどのポリフェノールが豊富で、抗酸化・抗炎症の働きが期待され、腎臓病で問題になりやすい炎症や酸化ストレスの抑制に役立つ可能性がある。
甘酸っぱさが強く、砂糖や塩分を足さなくても満足感が出やすいので、間食やデザートの選択肢としても便利だ。ただし「低カリウム」とはいえ食べる量が増えれば摂取量は上がるため、1回の量を小さめにして調整するのが基本である。冷凍や加工品は加糖タイプがあるので、できるだけ無加糖のものや生のベリーを選び、検査値や指示量に合わせて続けると安心だ。



