惜しまれつつ北米から消えた20車種 ヤリス、フィット、シビッククーペも

Toyota Motor Sales, U.S.A., Inc.

 華々しく投入される新モデルの陰で、ほとんど気づかれないまま市場から引退してゆく車種がある。SUV人気に押される形でセグメントの需要が縮小していたり、しばらく新型の登場が滞っていて旧式になってしまっていたりと、その事情はさまざまだ。昨年限りで静かにショールームから姿を消した20車種を記憶に残したい。

1.アキュラ RLX
 ホンダの北米向け高級ブランドであるアキュラから、フラッグシップセダンのRLXがひっそりと引退する。国内でも販売中のホンダ レジェンドの姉妹車であり、90年代までは北米でもレジェンドの名で販売されていた。最盛期には7万台を売り上げるも、2019年の販売動向は1000台少々という無残な結果に。ハイテク技術を積極的に採用してきたアキュラの看板モデルだったが、惜しまれつつも市場から姿を消すこととなった。

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2.アルファロメオ 4Cおよび4Cスパイダー
 イタリア生まれのスタイリッシュなルックスと驚異的な加速度を持ち合わせた、まさにスーパーカーだ。誰もがあこがれるアルファロメオ 4Cと4Cスパイダーだが、2019年の販売台数は両モデル合わせて144台という結果に。今一歩の居住性とステアリングの重さが敬遠されてしまったか。2019年に生産中止となった4Cに続き、2020年にスパイダーが終息する。ジュリアなど一般向けモデルに力を入れるアルファロメオの今後の動向に注目したい。

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Text by 青葉やまと