手相占いで未来を覗くのも良いが、指の長さを測ってみるのも有効だ。海外の科学的調査により、その人の素質や身体のつくりなど、指の長さからかなりの情報を読み解けることがわかってきた。具体的に参考になるのは、人差し指と薬指の長さの比率で、「2D：4D比」と呼ばれる。ご自身の人差し指の長さを薬指と比べてみて、短ければ2D：4D比は「小さい」、同じか長ければ「大きい」と判定される。

　米ナショナルジオグラフィック誌は、によると、私たちは胎児のとき、男児であっても女児であっても、テストステロンと呼ばれる男性ホルモンの一種を子宮内で浴びる。この量が多ければ多いほど、一般に薬指の長さは長くなる。テストステロンは健康維持に貢献するだけでなく、攻撃性や性的指向などさまざまな面で人格形成に関わってくるようだ。

　それでは、2D：4D比でわかる10の興味深いトピックを見てみよう。

◆1．運動能力に優れる

masisyan / shutterstock.com

　2D：4D比が小さい（人差し指が薬指より短い）人は、 アスリートの素質があるかもしれない。大学の学生を対象にした過去の調査によると、学校代表に選出された選手たちは、ほかの学生よりも人差し指が短い傾向にあるようだ。出生前に多くのテストステロンを浴びるほど、スポーツを成し遂げる上で必要な精神的なタフさが増すためだと考えられる。

また、肉体面でも有利なようだ。別の研究において、人差し指が短いほど筋肉量が多い傾向にあることが確認されるなど、指の長さと身体能力には関係があることが分かってきている。

＞次のページ　男性として魅力的なのは？