ビール1缶でも健康に悪影響 研究で否定される「少量なら健康に良い」

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お酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳幼児の発育に悪影響を与える恐れがあります。

 かつてお酒は「百薬の長」とも言われ、少量のアルコールが健康に良いとする説もよく聞かれた。社交に気分転換にと、お酒はさまざまなシーンで愛されている。だが、こと健康面での効果に注目した場合、わずかな量でもマイナスの影響が生まれることがあるようだ。

◆WHOが警鐘、アルコールの高い発がん性
 世界保健機関(WHO)は1月4日、「いかなる量のアルコール摂取であっても、健康にとって安全ではない」と題するニュースリリースを発表し、「アルコールは有毒であり、精神に作用し、依存性をもたらす物質である」と指摘している。

 国連の国際がん研究機関は数十年前から、アルコールをグループ1の発がん性物質に分類している。グループ1は、アスベストや放射線、タバコなどを含み、ヒトにおいて「発がん性の十分な証拠」がある場合に適用される。

 さらにWHOは、高品質や高価格のお酒であれば安全というわけでもないと注意を促している。飲酒用のアルコール成分であるエタノールは、体内での分解プロセスを通じてがんを引き起こすことがある。このため、お酒の質や価格帯にかかわらずリスクは存在する。

 体内で代謝されたエタノールは、細胞に有害なアセトアルデヒドと呼ばれる化学物質に変化する。WHOでアルコールプログラムを率いるマリッサ・エッサー氏は、米ニューヨーク・タイムズ紙(1月13日)に対し、「DNAを損傷し、身体が修復することを妨げます」「一度DNAが損傷すると、細胞は制御できない形で成長し、がん腫瘍を作ることがあります」と説明している。

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Text by 青葉やまと

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