糖尿病患者・予備群にとって悪い食べ物、良い食べ物20選
DronG, LuckyStep, Pixel-Shot, New Africa / Shutterstock.com
|
|
|
◆悪い食品8. フライドポテト、ポテトチップス

Pixel-Shot / Shutterstock.com
揚げたでんぷん食品(フライドポテト、ポテトチップス、いも天など)は、糖尿病患者・予備群にとって悪い食べ物として位置づけやすい。じゃがいもなどのでんぷん質はもともと血糖を上げやすいが、揚げることで油と塩分が加わり、エネルギー密度が一気に高くなる。加えて高温で揚げた食品は、終末糖化産物(AGEs)のような化合物が増え、インスリン抵抗性や炎症に関わる可能性も指摘されている。
大規模コホート研究では、フライドポテトの摂取量が多いほど2型糖尿病発症リスクが上がり、週3回程度の摂取でもリスク上昇と関連した一方、ゆでる・焼くなど非揚げのじゃがいもでは同程度の関連が見られなかった。つまり問題は「いも」そのものより「揚げて食べる習慣」にあり、主食やおかずのでんぷんを揚げ物でとる頻度が増えるほど血糖管理と体重管理の両面で不利になる。食べるなら量と頻度を絞り、同じ食材でも蒸す・ゆでる・焼く調理に置き換える工夫が基本だ。
◆悪い食品9. 精製穀物

kazoka / Shutterstock.com
精製穀物は、糖尿病患者・予備群にとって悪い食べ物の中心にある。白米や食パン、うどん、白い小麦粉のパスタ、菓子パンなどは、製造過程で外皮や胚芽が取り除かれ、食物繊維やビタミン、ミネラルが少ない。そのぶん消化吸収が速く、GIが高くなりやすいため、食後の血糖値を急上昇させて血糖スパイクを招きやすい。こうした状態が続くとインスリン抵抗性の悪化や体重増加につながり、2型糖尿病の発症・進行リスクを押し上げるとされる。実際、白米など精製穀物の多い食事が糖尿病リスク上昇と関連する大規模研究も報告されている。
日常の主食は、全粒粉パン、玄米、オートミール、押し麦など、食物繊維が残る全粒穀物に置き換えることが基本で、米国糖尿病協会も精製穀物を減らし未加工・全粒の穀物を選ぶよう勧めている。




