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糖尿病患者・予備群にとって悪い食べ物、良い食べ物20選

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◆悪い食品2. コーヒーのスペシャリティドリンク

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コーヒーのスペシャリティドリンク、たとえばモカ、キャラメルラテ、フラペチーノ系、ホイップやフレーバーシロップ入りのアイスドリンクは、糖尿病患者や予備群にとって「甘い飲み物」と同じリスクを持つ。店頭の華やかなメニューはデザートに近く、シロップや加糖ミルクで糖質が一気に増え、飲むと短時間で血糖値が上がりやすい。

さらに大手チェーンの一部商品では砂糖が数十グラム単位に達する例もあり、習慣化すると血糖スパイクの反復、体重増加、インスリン抵抗性の悪化につながる。コーヒーそのものは無糖なら糖質ゼロだが、甘味やトッピングを足すほど危険度が上がる。甘いスペシャリティドリンクを選ぶなら小さいサイズにし、シロップ少なめ・無糖ミルク変更などで「飲み物の糖」をできるだけ減らす工夫が必要だ。

◆悪い食品3. 超加工食品

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超加工食品(スナック菓子、菓子パン、冷凍の加工食、カップ麺、甘いシリアル、加工肉、清涼飲料など)は、糖尿病患者・予備群にとって悪い食べ物として加えるべきカテゴリだ。NOVA分類でいう超加工食品は、家庭の台所にない工業的な原料や添加物を組み合わせ、強い風味や食感で食べ過ぎを誘いやすい食品群とされる。多くが追加糖、精製炭水化物、飽和脂肪酸、塩分を多く含み、血糖スパイクとカロリー過多を起こしやすい。

大規模コホートとメタ分析では、食事に占める超加工食品の割合が高いほど2型糖尿病の発症リスクが上がり、摂取割合が10%増えるごとにリスクが約17%高まったという報告もある。さらに超加工食品の多い食事は体重増加や心血管リスクとも結びつき、糖尿病の管理を複合的に難しくする。日常の主食や間食、たんぱく源を未加工に近い食品へ寄せ、超加工食品は頻度と量を決めて「例外的に楽しむ」位置づけにするのが現実的だ。

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Text by 青葉やまと