世界で最も貧しい国・豊かな国ランキング上位10国 1人当たりGDP比較
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「豊かさ」にはさまざまな基準があるが、国の貧富を測るうえで一つの客観的な基準となるのが、国民1人当たりの国内総生産(GDP)だ。国際通貨基金(IMF)が発行する世界経済レポート『世界経済見通し』は、世界で最も貧しい国々と豊かな国々を浮き彫りにしている。
同レポートの購買力平価による1人当たりGDP(2022年)を基準にすると、世界で最も貧しい国々と豊かな国々は次のようになる(金額は小数点第1位を四捨五入)。どのような国が世界で最も厳しい経済環境にあり、また、逆に最も豊かな地位を占めているのだろうか。
◆貧しい国10位:チャド 1711ドル
豊かに繁栄する国々がある一方で、GDPの低さから世界でも貧しい部類に入る国々もある。チャドでは経済の石油依存が深く、国家財政の60%を依存している。石油価格の下落や新型コロナウイルスの影響でマクロ経済は低迷し、脱石油依存と経済多角化が課題となっている。
◆貧しい国9位:リベリア 1690ドル
戦争による経済疲弊から復興を遂げたものの、2014年のエボラ流行で再び経済が疲弊。元サッカー・リベリア代表選手であり2018年就任のジョージ・ウェア大統領は、貧困対策として、インフラ、教育、保健分野の改善を急いでいる。