食べてみたい世界のフライドポテト バリエーション豊かな10ヶ国のスタイル

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◆8.アメリカ

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アメリカではケチャップで食べるのが一般的だが、有名な変わり種も。西海岸で人気のバーガー・チェーン「イン・アンド・アウト」では、見た目の上品さを捨ててストレートな旨さを追求した、その名も「アニマル・スタイル・フライ」というフライドポテトが名物。揚げたてのポテトの上からみじん切りのグリル・オニオンとチーズ、そして特製ソースをかける。フォークでかき込めば、カロリーがダイレクトな旨味を舌の上で奏でる。店内のメニュー表には存在しない隠しメニューだ。

◆9.スペイン

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スペインの食卓は、タパスと呼ばれる小皿料理にはじまる。代表的なタパスのひとつが、パタタス・ブラバスと呼ばれるポテトベースの料理だ。乱切りにしたポテトを揚げ、スパイシーなトマトソースをかけて味を整える。さっくり揚がったポテトとピリ辛のソースは、食欲をかき立てる絶好のコンビネーションだ。アペタイザーのほか、バーでのおつまみとしても人気になっている。ちなみにフライドポテトの発祥には諸説あるが、スペイン生まれという説もあるようだ。説によると、16世紀スペインで修道院改革を推進した聖テレサこそ、世界で初めてフライドポテトを作った人物だったという。

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Text by 青葉やまと