食べてみたい世界のフライドポテト バリエーション豊かな10ヶ国のスタイル

Mateusz Gzik / Shutterstock.com

◆2.オランダ

barmalini / Shutterstock.com

日本ではシンプルに塩またはケチャップで楽しむことが多いが、フライドポテトにマヨネーズを合わせる国は予想外に多い。ベルギーのお隣のオランダでもマヨネーズで食べるのが主流で、アメリカから訪れた人を驚かせているのだとか。初めは顔をしかめる人もいるが、かすかにスパイシーな風味の虜になる人が後を絶たない。ほか、ピーナツ・ソースや生の刻みオニオンと合わせるなど、創造性豊かなカスタマイズが人気だ。オランダではフライドポテトのことを、「戦争中のポテトフライ」を意味する「パタチェ・オルログ」というユニークな名前で呼ぶ。

◆3.フランス

HarshLight / flickr

名シェフが揃うフランスでは、ソースへのこだわりもひときわだ。マヨネーズ・ソースをアレンジし、さらに複雑な味わいのレムラード・ソースでポテトを堪能する。このソースはフランス料理には欠かせないもので、マヨネーズ、ピクルス、ケッパー、ハーブなどを混ぜて作られる。同じソースはデンマークやスカンジナビア半島など、フランスから北欧にかけて愛用されている。元々はシーフード料理に使われているタルタルソースのような食感のソースだが、熱々のフライドポテトとの相性もまた抜群だ。

次のページ バナナ・ソースで代替




Text by 青葉やまと