◆16位　仙台市（宮城県）　38.0

john901 / Shutterstock.com

杜の都の名にふさわしく、定禅寺通の欅並木や広瀬川の河畔が都心の生活圏に溶け込む。青葉城址から望む市街は太平洋と山並みが同時に感じられ、七夕まつりやSENDAI光のページェントが季節の彩りを添える。

牛たん、ずんだ、笹かまに加え、松島や塩竈の新鮮な魚介も身近だ。東北新幹線と空港が直結し、街歩きと周遊の拠点性が高い。プロスポーツや大学も集積し、にぎわいと落ち着きが共存する住み心地のよさが魅力だ。

◆15位　屋久島町（鹿児島県）　38.2

Nakasaku / Shutterstock.com

九州最高峰の宮之浦岳をいただく島全体が、亜熱帯から亜寒帯までの植生が垂直に重なる「森の博物館」だ。白谷雲水峡や縄文杉へのトレッキングは苔むす深緑と清流が主役で、雨が多い気候が生む瑞々しさが印象的である。

海ではアオウミガメの産卵やダイナミックな外洋の地形に触れ、平内海中温泉など個性派の湯も楽しい。混雑緩和や入山ルールなど保全の仕組みが整い、ガイド文化が根づく。飛魚やタンカンなど島の味も旅を豊かにする。

＞次のページ　神話と歴史が息づく聖地