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石油埋蔵量トップ10 「豊富なのに掘れてない国」が1位

huyangshu / Shutterstock.com

◆4位 イラン 1578億バレル

イラン南部ブーシェフル州の石油精製施設|The Lumenist / Shutterstock.com

中東の産油国イランは、世界有数の石油資源を持つ国の一つだ。石油資源は主に南西部のザグロス山脈周辺やペルシャ湾沿岸に集中しており、アハワズ油田など巨大油田が長年同国の石油生産を支えてきた。世界全体の約9.1%の原油埋蔵量を占め、サウジアラビアやイラクと並ぶ中東の主要産油国となっている。

原油生産量は日量約506万バレルで、世界の産油量ランキングでは5位前後に位置する。イラン経済は石油と天然ガスなどエネルギー資源への依存度が高く、原油輸出は国家財政の重要な柱となっている。中国やアジア諸国への輸出が多いのも特徴だ。ただしアメリカなどによる経済制裁の影響で石油輸出は制限を受けており、生産能力に比べて輸出量が抑えられる状況が続いている。

ペルシャ湾に停泊する原油タンカー(2016年4月)|Farzad Abdollahi / Shutterstock.com

またイランはOPECの創設メンバーの一つでもあり、中東のエネルギー政策や国際原油市場にも一定の影響力を持つ。

R/Pレシオは約140年と主要産油国の中でも高い水準にあり、現在の生産ペースが続いた場合でも長期間にわたり採掘が可能とされる。巨大な埋蔵量を背景に、中東のエネルギー供給を支える重要な産油国の一つとなっている。

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Text by 切川鶴次郎