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「日本のアレが恋しい…」帰国した外国人が懐かしむもの5選

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◆2.コンビニフードが忘れられない

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 歩いて数分のコンビニに、小腹を空かせて深夜に向かう。日本に住む人なら何度も経験していることだが、海外の人々には忘れられない瞬間になるようだ。充実のコンビニフードと独特の「作法」を楽しんだという声が聞かれる。

「鮭のおにぎりを買うためにコンビニまで歩き、3段階のステップに沿って開封し、海苔が広がらないよう丁寧に包みをはがしたのが懐かしい」

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「ちょっとしたビールで流し込むポークサンドがたまらない」

「コーヒーゼリーがなんていうかもう最高!」

「どうしてアメリカのセブン―イレブンは、日本よりあんなに劣っているんだ……。滅多に入らないけど、いつも怪しげな感じがするし、スナック菓子はいつも陳腐に見える。日本のは大好きだった」

「私のお気に入りはファミチキと焼き鳥、それに卵サンドとフルーツサンドも」

 こうした声から浮かび上がるのは、日本のコンビニが「夜中に空腹を満たす場所」を超えて、旅の記憶や暮らしの細部にまで入り込む体験になっているということだ。商品の幅広さや味の完成度はもちろん、開封の作法や選ぶ楽しさまで含めた細やかな設計が、海外の人には新鮮な驚きとして残る。気軽さと丁寧さが同居するこの小さな空間こそ、日本の日常の強さを象徴しているのかもしれない。

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Text by 青葉やまと