世界の奇妙な動物14選 踊る怪鳥、モフモフなコウモリ、海のドラゴン

Sahara Frost / Shutterstock.com

◆11.センジュナマコ

NOAA/MBARI / Wikimedia Commons

 英語ではシー・ピッグと呼ばれており、なるほど海のブタのようにも見える。水深1000メートルを超える深海に住み、海底の泥から有機物を取り出して栄養源としている。多くの管状の脚により、柔らかい泥の上でも体を保持することが可能だ。タラバガニの稚魚をなぜか体に「ただ乗り」 させて移動を手伝うなど、生体に関してはまだ謎が多い。

◆12.ジュウモンジダコ(ダンボオクトパス)

NOAA Okeanos Explorer / Wikimedia Commons

 耳のようにも見えるのは大きなヒレだ。この部分が象の耳にも似ていることから、英語では「ダンボ・オクトパス」とも呼ばれる。「耳」をパタパタと動かしながら泳ぐ姿は、深海を専門とする研究者たちにも愛されている。象のような見た目だが、移動は高速だ。通常のタコよりも足(厳密には腕)の間の水かきが発達しており、捕食者に見つかると海水を押し出して強力な推進力を得る。

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Text by 青葉やまと