「ステルス値上げ」許さない…対策に乗り出す国々 違反すれば罰金も
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◆募る不満……「購入をやめる」と答えた購入者も
レンディング・ツリーは、ステルス値上げに気づいた消費者の82%が「欺かれた」と感じており、66%がそうした商品の購入を中止していると報じている。
特にZ世代は80%が購入を中止したと回答し、世代別で最も高い割合となった。ミレニアル世代も73%が購入を中止している。
実質的な値上げ自体はやむを得ないとしても、企業は消費者に対し、その事実を率直に伝えるべきだろう。同記事によると、アメリカの消費者の90%は、企業が商品のサイズや量を減らす際は明確な表示をすべきだと考えており、66%は変更の程度に関係なく表示を義務付けるべきだと回答している。
一方、企業側は実質値上げの手段を巧妙化している。イギリスでは、内容量をキープしながら質を下げるという、新たなタイプのステルス値上げが確認された。同国のガーディアン紙には読者から、パンに塗るスプレッド商品について、以前は21%含まれていたオリーブオイルが10%に削減されていた、との声が寄せられた。
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