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「これも認知症?」チェックしたい15の初期症状 日常のちょっとしたことから早期発見

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◆15.食べられない物を食べる

Troyan / Shutterstock.com

 食べ物ではない物を口に入れようとしたり、明らかに食べられない物を食べてしまったりする行動も、認知症の初期から中期にかけて見られることがある。例えば、包装紙やナプキンを食べ物と勘違いする、調理前の食材や傷んだ食品をそのまま口にするなど、判断の誤りが起きやすくなる。これは空腹感の調整や「食べられるかどうか」を見極める認知機能が低下するためと考えられている。

 本人は違和感を覚えにくく、指摘されても理由を理解できない場合がある。味覚や嗅覚の変化が影響することもあり、食行動の異変として現れる点が特徴だ。誤嚥(ごえん)や中毒の危険も伴うため、こうした行動が見られた場合は、生活環境の見直しとあわせて早めに専門家へ相談することが重要になる。

 気になる変化は誰にでも起こり得るが、日常のふとした違和感は大切なサインにもなる。今回紹介したような変化が続いたり重なったりするなら、自己判断で抱え込まず、早めに医師へ相談したい。原因の確認や支援につながれば、生活の工夫や治療で進行を抑えられる可能性がある。

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Text by 青葉やまと