「これも認知症?」チェックしたい15の初期症状 日常のちょっとしたことから早期発見
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◆7.頻繁に転ぶ

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つまずきや転倒が以前より増えることも、認知症の初期に見られる兆候の一つとされる。加齢による筋力低下だけでなく、空間認識や注意力、体の動きを調整する力が低下することで、段差や障害物を正しく把握できなくなるためだ。例えば、平らな場所で足を取られたり、階段の最後の一段を踏み外したりすることが増える場合がある。
本人は「運動不足のせい」と考えがちだが、同時に道に迷いやすくなる、物にぶつかりやすくなるといった変化が重なっていれば注意が必要だ。転倒はけがや骨折につながるリスクが高く、生活の質を大きく下げる可能性もあるため、頻度が増えた段階で早めに原因を確認することが重要だ。
◆8.気分の変化

Natalia Lebedinskaia / Shutterstock.com
理由がはっきりしないまま気分が大きく揺れ動くようになることも、認知症の初期兆候として挙げられる。ささいな出来事で急に不安になったり、落ち込んだかと思えば短時間で機嫌が良くなったりと、感情の切り替えがうまくいかなくなる場合がある。これは環境の変化や対人関係のストレスに対する耐性が下がり、感情を調整する脳の働きが弱まるためと考えられている。
本人は自分の変化を意識しにくく、「周囲が過剰に反応している」と感じることも少なくない。うつ病や更年期障害など他の要因と重なることもあるため見極めは難しいが、以前と比べて感情の起伏が目立ち、日常生活や人間関係に影響が出ている状態が続くなら、注意深く様子を見ることが大切だ。




