「これも認知症?」チェックしたい15の初期症状 日常のちょっとしたことから早期発見
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◆3.嘘と皮肉を真に受ける

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嘘や皮肉、冗談を言葉どおりに受け取り、会話の意図や場の空気を読み違える変化は、認知症の初期に見られることがある。相手の表情や声の調子、前後の文脈を踏まえて「本気か冗談か」を判断する力が弱まると、軽い皮肉を褒め言葉だと思い込んだり、逆に冗談に強く傷ついたりして、対人関係の行き違いが増えやすい。
こうした傾向は、前頭側頭型認知症(FTD)で目立つ場合があり、皮肉の理解が難しくなるだけでなく、相手が嘘をついていることを見抜きにくくなることもあるとされる。本人は「相手の言い方が悪い」と感じやすく、自分の変化に気付きにくい点も注意点だ。単なる性格の変化として見過ごさず、以前より誤解や衝突が増えた状態が続くなら、早めに専門家に相談したい。
◆4.言葉が見つからない

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会話の最中に言いたい単語が出てこず、「あれ」「それ」で済ませたり、別の言葉に置き換えてしまったりする変化は、認知症の初期兆候として挙げられる。誰にでも「喉まで出かかっているのに言葉が出ない」経験はあるが、頻度が増え、しかも会話に合わない単語を当てはめるようになると注意が必要だ。例えば「上着」と言いたいのに別の衣類名を口にしてしまうなど、本人の意図と発語がずれることがある。
さらに、会話に入りづらい、相手の話を追えない、途中で話を完結できないといったコミュニケーション全体のつまずきが伴う場合、変化はより見えやすい。加齢の物忘れと決めつけず、日常生活で支障が出ているか、以前と比べて明らかな変化が続くかを手がかりに、気になるときは早めに相談したい。




