◆12位：モロッコ

　モロッコのセクシーさは、アフリカとアラブ、地中海世界が交差する場所ならではの重なりにある。迷宮のような旧市街、香辛料の匂い、強い日差しと影。その一つ一つが、分かりやすさとは別の「近づきがたさ」をまとい、神秘性として作用する。

　モデルのイマン・ハマムはオランダ出身だが、モロッコとエジプトの血を引く。国際的なランウェイで注目を集める彼女の彫りの深い表情と力強さは、モロッコ的な混淆（こんこう）文化が持つ美のイメージを現代的に更新している。伝統とモダンが溶け合う点に、この国の色気がある。

◆11位：ドミニカ

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　ドミニカのセクシーさは、ためらいのなさにある。強い日差し、カリブ海の色、路上にあふれる音楽とダンス。身体を動かすこと、楽しむことが生活の延長線にあり、エネルギーがそのまま魅力として立ち上がる。

　歴史や風景よりも先に、リズムと熱気が伝わってくるのがこの国の特徴だ。理屈を挟まず、感覚に直接届く。その即物的な明るさこそが、ドミニカを「セクシーな国」として印象づけている。

　第52回ミス・ユニバース世界大会優勝のアメリア・ベガ、モデルで2015年度のミス・ドミニカ共和国に選ばれたクラリッサ・モリーナ、モデルのアレニス・ソーサなどが同国出身。映画『リトル・マーメイド』の主人公・アリエルの吹き替え役を務めた女優の豊原江理佳は、ドミニカにルーツを持つ。

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