◆10位：フランス

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　フランスのセクシーさは、誇示しないところにある。歴史ある街並みや芸術、食文化が日常に溶け込み、「美しいこと」が特別ではない空気をつくってきた。洗練はあるが、前に出すぎない。その余白が色気として残る。

　俳優のオドレイ・トトゥは、その象徴的な存在だ。映画『アメリ』で見せた無垢さと知性の入り混じる表情は、フランス的な魅力を世界に印象づけた。控えめでありながら記憶に残る。その在り方が、この国のセクシーさを端的に示している。

◆9位：ギリシャ

　ギリシャのセクシーさは、神話の時代から続く身体性と、地中海の光が生む開放感にある。白い建物と青い海、乾いた空気の中で、感情や表現が抑え込まれずに外へ出る。その率直さが、濃密な魅力として立ち上がる。

　歌手のコンスタンティノス・アルギュロスは、情感豊かな歌声と端正な外見で、現代ギリシャのロマンティシズムを体現する存在だ。一方、俳優のアシーナ・オイコノマクゥは、強さと官能を併せ持つ表現で支持を集めてきた。古代からの物語性と今のスター性が重なる点に、ギリシャの色気がある。

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