子供が幸せになる育て方・10の科学的ヒント 親の生き方も影響

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5. 楽観主義は成功のもと

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悲しみにめげずに前向きに生きるには、楽観的な思考法を身につけておきたい。アメリカの育児書によると、10歳のころに物事を楽観的に捉えるよう育てられた子供は、思春期でうつ病になるリスクが半分にまで低下するという。子は親の背を見て育つため、ポジティブな思考を獲得できるかは、親の暮らし方によるところも大きい。可能な範囲で親自身が前向きに物事を捉えられるよう気をつけよう。子供を強く叱らない、愚痴を言わない、ゴシップに興じないなど、ちょっとした注意で改善できることもある。また、子供に対しては「△△をしたくない」ではなく「○○をやりたい」など、ポジティブな言い換えを教えるのも一つの手になるだろう。

6. 一緒に時間を過ごす

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子供に愛情を示す基本は、一緒に長い時間を過ごしてあげることだ。その第一歩として、夕食を一緒にとることはとても効果的だ。肥満あるいは摂食障害になるリスクが下がるほか、アルコール依存症に陥る可能性も低減し、精神的に安定した健やかな人生を歩みやすくなる。夕食を家族とともに食べている10代の少年少女は、将来に対して明るい展望を抱いていることが多いという研究も出ている。さらに時間を取れる場合、家族でエクササイズに取り組むのもおすすめだ。米研究によると、ストレッチからウエイトリフティングまで種類を問わず、一緒に運動をすると幸福度が高まるのだという。将来大物にしようと詰め込み学習をさせるのもよいが、何気ない時間をともにすることも大切なようだ。

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Text by 青葉やまと