出身者が「戻りたい」都道府県ランキング Uターン意欲調査
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◆14位 埼玉県 21.9点

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埼玉県出身者は、進学や就職を機に東京や神奈川へ住まいと職場の軸足を移す人が多いが、首都圏の中で地元との距離感を保ちやすいことから、Uターンを完全には手放していない層も目立つ。「すぐにでも戻りたい」割合は平均並みだが、「戻ってもよい」と答える人がやや多く、強い決意ではないものの地元回帰に前向きな空気がにじむ結果だ。
さいたま市や川口市などにはオフィスや商業施設が集まり、製造業や物流拠点も点在するため、東京ほどではないにせよ職種の選択肢は比較的多い。通勤時間や住宅費を抑えつつ、首都圏の仕事や文化へのアクセスは確保したいというニーズに対して、在宅勤務やサテライトオフィスの受け皿、県外在住者向けの求人情報発信をどう整えるかが、埼玉に戻るか迷う出身者の背中を押すポイントになりそうだ。
◆13位 山梨県 22.5点

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山梨県出身者は、進学や就職で東京圏に出ていく人が多い一方で、「戻るなら早めに地元に腰を落ち着けたい」という感覚を持つ層が目立つ。今回の結果でも「すぐにでも戻りたい」と答えた人の割合が平均より高く、「いつかは戻りたい」よりも、タイミングを先送りしないUターン像が浮かぶ。
背景には、甲府盆地を中心に製造業やサービス業の職場がまとまっていることに加え、首都圏と高速道路や鉄道でつながりやすく、「地元に住みながら東京とも関われる」距離感があると考えられる。ぶどうやももといった果樹産地としての顔や、富士山や南アルプスに近いアウトドア環境など、暮らしの魅力もわかりやすい。結婚や子育てを機に、住宅費や通勤時間を抑えつつ自然も身近な生活を選びたい出身者に対し、地元企業や自治体がリモートワークの受け皿づくりやUターン向けの求人情報発信をどこまで進められるかが、実際の移住につながるかどうかの鍵になりそうだ。




