出身者が「戻りたい」都道府県ランキング Uターン意欲調査
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◆16位 静岡県 21.5点

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静岡県は、首都圏や名古屋圏と地理的に近く、進学や就職で東京や愛知に出る人が多い一方、県内にも自動車・機械などの製造業や食品関連、観光産業などの雇用が集積する地域だ。遠くに出た出身者にとっては、新幹線や高速道路で帰省しやすい距離感もあり、「完全に地元に戻る」「当面は都市部に軸足を置きつつ、いずれ静岡に生活の拠点を移す」など、いくつかのパターンを描きやすい。
温暖な気候や海と山のレジャー、首都圏より抑えめの住宅費といった生活環境の魅力は、結婚や子育て期に改めて意識されやすいポイントだ。地元企業側がリモートワークや副業人材の受け入れを進めたり、県外在住者向けの就職情報を丁寧に発信したりできれば、「ゆるやかに静岡へ戻る」動きを後押しすることにつながりそうだ。
◆15位 滋賀県 21.7点

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琵琶湖を抱える滋賀県は、京都や大阪への通勤圏として人口が増えてきた地域で、進学や就職を機に一度関西圏の都市部へ出る人も多い。その一方で、「いつかは地元に戻りたい」と考える穏やかなUターン志向が比較的強いとみられ、今すぐ決断するより、結婚や子育てなど人生の節目を見据えながら戻るタイミングを探るイメージが浮かぶ。
県内には製造業の工場や物流拠点、サービス業が集積し、京都・大阪に比べて通勤時間や住宅費の負担を抑えつつ、一定の収入やキャリアを維持しやすいのも特徴だ。鉄道や高速道路で大都市圏とつながりやすい地の利を生かし、テレワークやハイブリッド勤務を組み合わせた働き方を受け止められれば、「大阪や京都の職場との行き来は続けながら、暮らす場所は滋賀に戻す」選択肢が現実味を増していきそうだ。




