気をつけたい、毒性のある食品20 日常的に食べているあの食材も

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9. ひまし油・キャスターオイル
 ひまし油はトウゴマの種子からとれるオイルで、工業原料や医薬品として昔から使われていたことに加え、最近ではアロマオイルの愛好者から人気が高い。オイルが鎮痛剤や抗炎症剤としての効果が期待されるリシノール酸を含むためであるが、同時に、過剰摂取すると有毒となる要素も入っている。

 ひまし油に含まれる毒素はリシンで、原料となるトウゴマの種子をそのまま飲み込んでも影響はないが、種子をつぶして絞った油では毒性が高くなっている。少量で致命的となるのでひまし油を購入するときは豆がすべての安全ガイドラインに準拠していることを確認することが必要。また、ひまし油は食用ではないので、間違って口にすることがないようにしたい。

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Text by 西尾裕美