気をつけたい、毒性のある食品20 日常的に食べているあの食材も

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17. カシューナッツ

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カシューナッツは、殻にアナカルド酸という毒素が含まれている。カシューナッツが殻付きで売られているのは見たことがないのはそのためだ。

このアルカルド酸はアレルギー反応を起こす可能性がある漆のウルシオールとよく似ており、漆と同じくアレルギー反応を起こす可能性がある。

市販のカシューナッツは、殻を取り除くためにローストなどの熱処理がされているのでその過程で毒性がなくなり、問題なく摂取できる。

しかし、生のカシューナッツは殻の取り扱いはもちろん、食べる前には茹でたり、焼いたりする熱処理を忘れないように行う必要がある。

18. モロヘイヤ

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モロヘイヤはジュートと呼ばれ、葉を調理してヌメヌメ感を味わいながらビタミンやミネラルが補強できるとして人気の食品。しかし、モロヘイヤの茎や種子にはストロファンチジンという毒素が入っているので気をつけたい。

この毒素は、摂取するとめまいや嘔吐などの中毒症状を起こすもので、長崎県の農家で実のついたモロヘイヤを食べた牛が死亡したという事例も報告されている。

食用として市販されているモロヘイヤは葉の部分のみで茎や種子の部分は含まれていないので安全だが、家庭などで栽培する際には間違って混入したり、子供が種を食べないように注意したい。

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Text by 西尾裕美