北朝鮮の真の姿を伝える20のこと 地下には10兆ドルのお宝が眠る?

Pyongyang Press Corps Pool via AP

♦︎専用のタイムゾーン
 何事も独自路線を好む北朝鮮は、タイムゾーンとカレンダーまでオリジナルのものを用意した。平壌標準時(GMT+0830)は北朝鮮だけが使用している独自のタイムゾーンで、日本と韓国より30分遅く、ロシア・中国・オーストラリアなどよりも30分早い。暦は金日成氏の誕生年である1912年を基準とした「主体暦(チュチェれき)」に則っており、2020年は主体109年となる。

PYONGYANG,NORTH KOREA-OCTOBER 10,2017: The Puhung subway station on a working day / Truba7113 / shutterstock.com

♦︎リーダーは選挙で
 独裁体制が敷かれるなか、意外にも市民は管轄となる最高人民会議の長を決定する選挙に参加することができる。ただしカラクリがあり、候補者ははじめから1人しか存在しない。その人物に反対票を投じることもできるが、その場合は別に用意された箱に票を入れる必要があり、明らかに投票者が特定されることとなる。場合よっては国家反逆罪に問われることもあるようだ。結果、賛成票の割合は99%から100%に達するのが恒例だ。

YONGYANG – AUGUST 8, 2012: Biggest show in the world – Ariran Festival with the 150,000 people in the Pyongyang capital of North Korea, 100th Anniversary, August 8, 2012, North Korea / Maxim Tupikov / shutterstock.com

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Text by 青葉やまと