ノーベル賞「受賞者数が多い国」トップ20──圧倒的1位は? 日本は何位
Goran Of Sweden / Shutterstock.com
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◆8位 カナダ(29)

ドナ・ストリックランド氏(2018年物理学賞)|Bengt Nyman / Wikimedia Commons
カナダは、基礎科学と人道・公共政策の両輪でノーベル史に存在感を示してきた。物理ではニュートリノ研究や超短パルスレーザーで近年の受賞が続き、研究大学と国際共同の強さがにじむ。文学では短編の名手が評価され、言語と土地の記憶を世界文学へ押し広げた。
平和ではスエズ危機後の国連平和維持の枠組みづくりが高く評価され、外交の遺伝子が刻まれている。経済学では自然実験を武器に労働市場の常識を更新し、実証と政策の往復を先導した。医学生理学では臨床と基礎の橋渡しが早くから進み、科学系受賞の厚みを支えてきた。
◆7位 ロシア / ソビエト連邦(30)

アレクセイ・エキモフ氏(2023年化学賞)|US Embassy Sweden / Wikimedia Commons
ロシア/ソビエト連邦の受賞史は、国家と知の往還、体制との緊張が重層的に刻まれている。物理ではチェレンコフ効果の理論化(フランク/タム)と発見(チェレンコフ)、超流体・低温物理のカピッツァ、凝縮系とレーザーのランダウ、バソフ/プロホロフらが基礎を押し広げ、化学ではセミョーノフが連鎖反応論で独自の地平を切り開いた。近年は量子ドットの発見でエキモフが化学賞に名を刻む。
文学ではブーニン、パステルナーク、ソルジェニーツィン、ブロツキーが「言葉と自由」をめぐる普遍性を示し、平和賞ではサハロフ、ゴルバチョフに続き、2021年にムラトフ、2022年に人権団体メモリアルが評価された。国内の圧力下でも独立性を守る市民と、国外で成果を結ぶディアスポラの往還が、この国のノーベル史を特徴づけている。




