ノーベル賞「受賞者数が多い国」トップ20──圧倒的1位は? 日本は何位
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◆14位 ハンガリー(16)

カリコー・カタリン氏(2023年生理学・医学賞)|lev radin / Shutterstock.com
ハンガリーのノーベル史は、「ブダペスト発、世界行き」の知的往還が色濃い。基礎科学では、アイソトープ追跡法を切り拓いたヘヴェシー、ビタミンC研究のセント・ジェルジらが20世紀の扉を開き、近年はmRNAワクチンの基盤を築いたカリコーが医学・生理学賞を受けた。文学ではケルテースが個の尊厳を見据えた作品で評価され、二十一世紀に入ってもハンガリー語文学の射程は拡張を続ける。
しかも2025年にはクラスナホルカイが文学賞に選ばれ、同国の表現の力が改めて示された。祖国で育った知が国外の研究機関・出版社で熟し、のちに母語とコミュニティへ還流する——この「ディアスポラと本国の循環」こそが、ハンガリーの受賞史を貫くリズムだ。
◆13位 ポーランド(18)

オルガ・トカルチュク氏(2018年文学賞)|Markus Wissmann / Shutterstock.com
ポーランドは、文学と平和、そして基礎科学の三本柱でノーベル史に存在感を放ってきた。文学では二十世紀から現代まで受賞が継続し、近年は国境や越境性を主題化する書き手が国際的評価を得ている。平和の領域では、連帯(ソリダルノシチ)運動の指導者が体制転換の象徴となり、民主化の経験を世界に可視化した。
科学では、ワルシャワ生まれのキュリーが物理と化学の双方で道を拓き、ポーランドに根を持つ研究者が海外の拠点で成果を結ぶ「知の往還」も目立つ。また、核軍縮を推し進めたロトブラットの受賞は、学術と倫理の接点で同国の伝統を体現する。こうした文学・市民運動・理系基礎の積層が、ポーランドの受賞史を特徴づけている。




