「プリウスを欲しくなるなんて」5代目の大変貌にアメリカ人衝撃「こんな劇的変化ほかにない」

プリウス(2.0L PHEV プロトタイプ)|トヨタ自動車

 長く愛されているトヨタ「プリウス」に、5代目となる新型が登場する。これまで主張してこなかったデザインを大胆に変革し、定評ある燃費の良さでも優位性を保った。来年の発売が見込まれるアメリカでは、早くもデザイン性などを高く評価するレビューが登場している。

◆「ルックスでも欲しくなるプリウス」
 新型プリウスの最大の特徴は、より向上したデザイン性と言っても過言ではないだろう。プリウスはハイブリッド車として性能面で優れたパフォーマンスを誇りながらも、必ずしも抜きん出た独自のデザインではなかった。米CNET(11月26日)は、「ついに、その知性だけではなく、ルックスでも欲しくなるプリウス」がデビューしたと述べている。

 スタイリングについて記事は、「ボディーの曲線は巧妙で、フロントからリアへ流れるようになっている」と述べる。加えて車高が既存モデルよりも低くなったほか、ホイールベースは拡大した。これらすべてが噛み合い、「より長身で、背中が丸まっておらず、前へと動き出す意欲がより感じられる」印象へと変化したとの評価だ。

プリウス(2.0L HEV プロトタイプ)|トヨタ自動車

 無難だがやや垢抜けないイメージもあったプリウスだが、今回の変化に対し、米カー&ドライバー誌も驚きを隠さない。「遅くて醜いことはいつだってプリウスの特徴だったし、それが問題となったこともない」と述べながらも、近年では購入者の興味が薄れてきていたとも指摘する。そのようななか登場した新型プリウスの変わりように、「それから……何だって、そんなルックスになったのか?!」と同誌は述べ、驚きを強調している。

 記事は新型プリウスが、「同じ涙型のフォルムを保ちながらも、スムーズな仕上がりのサイドフェース、エレガントなディテール、そしてはるかにスポーティなプロポーション」になっていると評価する。

 こうして著しく向上したデザインを見て旧型を振り返ると、「何が起きたんだ? これまでのプリウスもこのようなルックスにできていたのならば、なぜそうしなかったんだ?」と思うほどだとしている。主張しないデザインを貫いてきたプリウスだが、5代目にして見せた大胆な変貌に、各誌の評価は良好だ。

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Text by 青葉やまと