「国家ブランド指数」日本が初の1位に 全評価カテゴリでトップ10入り
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◆科学技術やクリエイティビティで高い評価
日本の順位は総じて向上しており、6つのカテゴリーすべてで上位10ヶ国に入っている。特に強みが現れたのは、従来スコアの高かった「輸出」カテゴリーだ。このカテゴリーで設けられた3つの評価質問「この国は科学および技術の革新に対して大きく貢献している」「この国は、先端的なアイデアと新しい考え方に富んだクリエイティブな国である」「この国で製造された製品を購入する」のすべてにおいて、日本が1位を獲得した。
ほか、「人材」「観光」カテゴリーでのスコアも高く、「採用条件を満たすこの国の人をどれくらい採用したいか」および「この国には、活気あふれる都市的生活とアトラクションがある」の評価質問で高スコアを得ている。
イソプス社は2023年調査から新たに、国家ブランド指数の算定には含まないが、国のブランド認知において重要だと思われるテーマについて調査を実施している。本ランキングの算定基準外となったこうしたテーマにおいても、日本は強みをみせた。新たに設けられた6つのテーマのうち、「私はこの国で製造された製品を信頼している」「この場所は他のどの場所とも異なっている」の2つにおいて、日本が首位を獲得した。
国際社会においてユニークな存在でありながら、なおかつ製造分野において高い信頼性を得ている現状が浮き彫りとなった。加えて、「私はこの国がグローバルな経済的リーダーだと思う」のテーマについては、アメリカに次ぐ2位を獲得した。国内では日本経済の弱さが叫ばれるなか、世界的な国家ブランド認知は予想外に堅調のようだ。