紫式部に関する逸話10選 源氏物語に別作者が? 日記に清少納言批判?
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◆7.本名は謎のまま
紫式部はペンネームであり、現代となってはその本名は謎に包まれている。平安時代、名前には不思議な力が宿るとされ、真実の名はめったなことでは明かさないものであった。このような時代背景も、紫式部がペンネームのみで知られている一因だ。
◆8.とても利発な少女だった
幼い頃から文学に興味を示した紫式部には、その才能を物語る逸話が残されている。父・為時が、紫式部の弟(兄との説も)である惟規(のぶのり)に漢詩を教え聞かせていたところ、側で聞いていた紫式部の方が先に覚えてしまった。当時は漢詩は男性が好んで使ったことから、父は「お前が男だったなら」と惜しむほどだったという。