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ほぼ全国民が「日本好き」!? 親日国ランキング、20の国と地域を調査

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◆18位:カナダ(65.0%)

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 カナダは日本への好意度が下位寄りの18位だったが、強い反発というより「穏やかな好意と限定的な関心」が同居する位置づけに近い。距離や交流頻度の点で、アジア諸国ほど生活圏の接触が多くないため、日本は「遠いが信頼できる国」として捉えられやすい。政治や安全保障での摩擦が目立ちにくいこともあり、対日感情は全体として安定的だ。国際協調や多文化共生といった価値観において、日本との共通点を見出す層も一定数いる。

 一方で、カナダの日本理解はポップカルチャーと食を通じて広がってきた側面が大きい。都市部ではアニメやゲーム、マンガの浸透度が高く、若年層ほど日本を身近に感じる傾向がある。和食もすでに日常の選択肢として定着し、寿司やラーメンは「健康的で洗練された食文化」というイメージを後押ししている。観光面でも、自然と都市、伝統と現代が共存する日本の多面性が評価され、再訪意向の高い旅行先として語られやすい。総じてカナダの対日感情は、熱狂的なブームよりも、文化的な親しみと信頼感がじわりと支えるタイプだ。

◆17位:アメリカ(65.3%)

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 アメリカはランキング中位に位置し、対日感情は「好きだが身近ではない」という温度感が出やすい。戦後の同盟関係と経済・文化交流で信頼は厚い一方、距離や国内課題の影響で関心が突出しにくい面がある。

 ただ熱心な日本ファンは若年層を中心に確実に存在し、アニメやゲーム、和食、都市文化が入口になっている。訪日経験や日本製品の利用を通じて好意が強まる循環もあり、こうした層の厚みが伸びれば好感度の底上げにつながる。

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Text by 青葉やまと