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外国人に“刺さる”神社トップ10 「生の声」から読み解く人気の理由

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◆4位:難波八阪神社

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難波八阪神社は、大阪・難波に鎮座する神社で、境内中央にそびえる獅子殿(獅子舞台)が象徴だ。高さ約12メートルの巨大な獅子の口は「災厄を呑み福を招く」と伝わり、商売繁盛や学業成就などの祈願所として親しまれている。

境内は比較的コンパクトながら、拝殿・社務所・手水舎や灯籠、絵馬掛け所などが整い、都市の賑わいの中で印象的な非日常空間をつくる。最寄りのなんば駅から徒歩圏で、周辺の飲食や買い物と組み合わせやすい立地も魅力である。

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グーグルマップの外国人クチコミの評価の核は、巨大な獅子頭のフォトジェニックさと独自性にある。無料で気軽に立ち寄れ、所要は10〜30分の短時間滞在でも満足度が高い一方、境内が小さく人が多い時間帯は写真が撮りにくいとの指摘が目立つ。朝の早い時間や夕方前後は比較的静かで、じっくり撮影・参拝できるという実地知が共有されている。

駅からは徒歩で到達できるが夏場の直射日光や距離に注意との助言もあった。体験面では御朱印の意匠が美しい、おみくじ(釣り上げるタイプなど)やお守りが好評。境内ベンチが少ない、チケット誤案内への戸惑いなど小さな不満も見られたが、総じて「短時間で“らしさ”を強く味わえる都会の小社」として強く推されている。

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Text by 切川鶴次郎