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外国人に“刺さる”神社トップ10 「生の声」から読み解く人気の理由

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◆6位:波上宮

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波上宮は、沖縄県那覇市の海崖上に鎮座する神社で、眼下に波上ビーチとコバルト色の海が広がる景観が特色だ。創建年代は定かでないが古くから海上安全や五穀豊穣を祈る拝所として崇められ、戦災で焼失後に再建された。

本殿は琉球と神道意匠が交差する彩りで、境内は小規模ながら拝殿、手水舎、授与所、絵馬掛けが整い、参拝作法の案内も丁寧だ。国際通りや那覇港から徒歩圏で、参拝と浜辺散策を一度に楽しめる都市型の聖地である。

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グーグルマップの外国人クチコミの評価の核は、崖上のロケーションと海の眺望、市街中心からの歩きやすさ、短時間でも満足できる手軽さにある。境内は小さく滞在は30〜60分程度が多いが、早朝は静かで雰囲気が良いという実体験が繰り返し語られる。

海辺と神社をセットで回遊できる点は高評価で、橋や高架歩道からの俯瞰アングルも撮影の定番。体験面では旅行安全のお守りや絵馬、儀式・挙式に遭遇した感動が目立つ。一方で駐車台数の少なさや有料駐車場の不便、観光地化で混雑する時間帯、見どころが限られるという辛口の声も少数ある。総じて、市内観光の合間に「海と祈り」をコンパクトに味わえるスポットとして支持されている。

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Text by 切川鶴次郎