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外国人に“刺さる”神社トップ10 「生の声」から読み解く人気の理由

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◆8位:八坂神社

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八坂神社は、京都市東山区・祇園の中心に立つ古社で、素戔嗚尊(すさのおのみこと)などを祀る。四条通に面した西楼門から境内へ入ると、舞殿の提灯が林立し、社殿や末社が点在する。境内背後は円山公園へと続き、散策路や季節の桜・紅葉が楽しめる。

祇園祭の御霊会で知られ、都市の喧騒のただ中にあっても神事と市井の文化が交差する場だ。基本は終日開放で拝観無料、アクセスの良さも特長である。

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グーグルマップの外国人クチコミの評価の核は、夜間の提灯点灯による幻想的な雰囲気と都心至近での参拝・撮影のしやすさだ。早朝や夜間は静かで写真が撮りやすい一方、日中は人気ゆえに混雑し、良い構図を得るには待ちや瞬発力が要るという声が多い。舞殿や門の鮮やかな朱色、末社めぐりは高評価で、祇園祭期の見学や演目に遭遇した体験談も散見される。

境内や周辺に屋台・土産店が多いことは賑わいとして歓迎される一方、においや雑多さを惜しむ意見も少数。「撮影禁止」の掲示と実際の撮影行為のギャップ、公園側の夜間の暗さへの注意喚起もあった。総じて、「日没〜夜の提灯」「朝の静けさ」のどちらかを狙う訪問計画が満足度を左右するという評価である。

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Text by 切川鶴次郎