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外国人に“刺さる”神社トップ10 「生の声」から読み解く人気の理由

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◆同率9位:神田神社(神田明神)

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神田神社(神田明神)は、東京都千代田区外神田に鎮座する古社で、主祭神は大己貴命・少彦名命・平将門命。江戸総鎮守として商売繁盛、仕事運、厄除、縁結びなど幅広い信仰を集める。

朱塗りの随神門をくぐると広い社殿と舞殿、末社、資料展示や授与所、カフェ・ミュージアムなどが連なり、結婚式や各種祈祷も行われる。秋葉原から徒歩圏の高台にあり、神田祭では神輿が都心を巡行する。境内は夜間も参拝しやすく、昼と夜で表情が変わるのも魅力だ。

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グーグルマップの外国人クチコミを見ると、評価の核は都心の喧騒から一歩離れた静けさと秋葉原至近という立地の面白さにある。夜のライトアップは雰囲気が良く、偶然立ち寄って「千と千尋の世界のよう」と感じたという声も。神田祭や年中行事に遭遇した体験談、結婚式や演奏を目にした記述が多く、行事期はにぎわう一方で通常日は「想像より混んでいない」との指摘が目立つ。

体験面では、IT・電波守りやアニメとの結び付き(絵馬にファンアート)が独自性として高評価。おみくじや御朱印、カフェや売店も好評で、博物館見学や高台ゆえの階段への言及もある。対照的に、商業化が強いと感じる少数意見や、連休・祭礼時の参拝列の長さへの注意喚起も見られた。総じて、昼は社域と周辺散策、夜はライトアップを狙う二度訪問や、秋葉原観光とセットの短時間参拝が満足度を高めるという評価である。

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Text by 切川鶴次郎