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人間にとって危険なクマ ランキング 世界の12種を比較

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◆8位 ユーラシアヒグマ

Piotr Krzeslak / Shutterstock.com

ユーラシアヒグマはヨーロッパからロシア、中央アジア、東アジアにかけて広く分布する大型のクマで、ヒグマ類の基本形とも言える存在だ。森林や山岳地帯を中心に生息し、果実や木の実、昆虫、小動物などを食べる雑食性を持つ。地域によって体格や行動特性には差があり、北海道に生息するエゾヒグマもこのユーラシアヒグマの系統に含まれる。一般には人を避ける傾向があるものの、行動圏が人間の生活域と重なる場所では遭遇の機会が増え、特に不意の接近や餌をめぐる状況では強い警戒反応を示す。体格は非常に大きく、突進力や爪の威力も高い。

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ユーラシアヒグマによる人的被害は、ロシアや東欧諸国に加え、日本の北海道でも継続的に報告されている。登山や山菜採り、林業作業中の遭遇事故が多く、突進や咬みつきによって重傷や死亡に至った例も確認されてきた。母グマが子供を守ろうとする場面で攻撃が起きることが多く、回避が難しいのが特徴だ。地域差はあるものの、人間との距離が近い場所では被害が現実化しやすく、ユーラシアヒグマは世界的にも警戒すべきクマの一群と位置づけられている。

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Text by 切川鶴次郎