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人間にとって危険なクマ ランキング 世界の12種を比較

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◆9位 ヒマラヤヒグマ

Lucie Bartikova / Shutterstock.com

ヒマラヤヒグマはヒグマの亜種の一つで、ヒマラヤ山脈周辺の高地や森林地帯に生息している。標高の高い厳しい環境に適応しており、体格は大型で筋肉質だ。雑食性だが、季節によっては動物性の餌への依存度が高まる。人間との接触は比較的少ないものの、生息域では放牧や農業と重なる地域もあり、偶発的な遭遇が起きる可能性はある。視界の悪い山岳地帯で不意に出会った場合や、食料をめぐる緊張状態では、防衛的に強い攻撃性を示すことがある。

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ヒマラヤヒグマによる人的被害は、主にインド北部やパキスタン、ネパールなどで報告されてきた。登山者や牧畜に携わる住民が襲われ、重傷や死亡に至った例も確認されている。多くのケースでは至近距離での遭遇や、クマが驚いたことが引き金となっている。山岳地帯では逃げ場が限られるため、攻撃が激しくなる傾向も指摘されている。件数自体は多くないが、体格と攻撃力を考えると、遭遇時の危険性は高いクマの一種と言える。

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Text by 切川鶴次郎