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人間にとって危険なクマ ランキング 世界の12種を比較

Massimiliano Paolino / Shutterstock.com

◆2位 グリズリー(ハイイログマ)

Alaskan Wildlife / Shutterstock.com

グリズリーは北アメリカ西部に生息するヒグマの亜種で、山岳地帯や森林、草原まで幅広い環境に適応している。肩の盛り上がった筋肉と長い爪が特徴で、掘削力や突進力に優れる。雑食性だが、肉食性が比較的強く、大型哺乳類を襲うこともある。人間を避ける傾向はあるものの、縄張り意識が強く、母グマが子供を連れている場合や餌場をめぐる状況では、極めて攻撃的な行動に出ることがある。警戒距離が短く、遭遇時の危険性が高いクマとして知られている。

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グリズリーによる人的被害は、北米の国立公園や山岳地帯を中心に多数報告されている。登山者やキャンパーが突然襲われ、重傷や死亡に至った事例も少なくない。多くの場合、至近距離での遭遇が引き金となっており、逃走よりも防衛を優先する行動特性が被害を拡大させている。発生件数、攻撃の激しさ、致死率のいずれを見ても、グリズリーは人間にとって最も危険なクマの一種と位置づけられている。

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Text by 切川鶴次郎