「寿命が長い都道府県」ランキング 「長寿県」「短命県」それぞれの理由は?
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◆なぜ青森県の平均寿命は短いのか?
一方、平均寿命の最も短い都道府県は青森県となった。男性は10回連続、女性は5回連続で最下位となっており、長年にわたる課題となっている。
青森県の平均寿命が短い理由について、いくつかの要因が指摘されている。まず、生活習慣の問題が大きい。青森県は喫煙率や飲酒率が高く、塩分摂取量も多い。また、野菜の摂取量が少ないことも影響している、と田辺氏らは指摘する。これらの生活習慣は、がん、心疾患、脳卒中といった主要な死因のリスクを高める。
さらに、健康診断の受診率が低いことも問題だ。弘前大学大学院医学研究科健康未来イノベーションセンターの中路重之らによる「〝短命県返上と食生活〟の今:青森県の短命県返上活動より」は、男性の最長寿の県と青森県の平均寿命の差は大差であるとし、「あらゆる世代の死亡率が高い」「主要な死因(がん,心臓病,脳卒中の三大生活習慣病)の死亡率が高い」と指摘する。
原因として同研究は、さまざまな生活習慣・食習慣の要因を挙げたうえで、健診受診率の低さや、病院への通院状況の悪さも課題になっていると述べている。