4年連続1位だった日本の「競争力」、なぜ低下し続けるのか? IMD世界ランキング
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◆下降傾向が続く
ランキングは1989年から毎年発表されており、今年で36回目。日本は1989年から1992年まで4年連続で1位に選ばれ、1996年までは5位以内をキープ。しかし、それ以降は大きく順位を落とし、近年は2021年31位、2022年34位、2023年35位、そして今回の38位とランクを落とし続けている。
2024年ランキングで日本付近に位置する国々は、エストニア(33位)、マレーシア(34位)、カザフスタン(35位)、ポルトガル(36位)、クウェート(37位)、インド(39位)、スペイン(40位)、ポーランド(41位)、イタリア(42位)、キプロス(43位)となっている。
評価項目を構成する4つの分野別では、日本は「経済パフォーマンス」の弱さが目立つ。2020年(11位)、2021年(12位)をピークに、2022年以降は20位から26位の範囲に落ち込んだ。
ほかの分野では、「政府効率」および「ビジネス効率」が恒常的に弱い。これら2つの分野はいずれも過去5年間、39位から55位の間をさまよってきた。「インフラ」分野では比較的優れるが、2020年(21位)をピークに、2年ごとに1つずつ順位を落としてきている。