4年連続1位だった日本の「競争力」、なぜ低下し続けるのか? IMD世界ランキング
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スイスのビジネススクールの国際経営開発研究所(IMD)が世界67の国と地域を対象に格付けした2024年版の「世界競争力ランキング」で、日本は38位となった。近年低迷ぶりが目立ち、上位半数入りを逃した前年からさらに3つランクを落とし、過去最低順位を更新。背景に、日本固有の非効率性があるとの指摘が出ている。
◆日本は38位と奮わず
ランキングは国内総生産(GDP)や生産性だけでなく、政治、社会、文化的側面を加味し、対象国における企業の競争力をより実態に近い形で計測することを目的としている。
トップ10の国と地域は1位から順に、シンガポール、スイス、デンマーク、アイルランド、香港特別行政区(中国)、スウェーデン、アラブ首長国連邦、台湾、オランダ、ノルウェーとなった。日本は38位で、下位半数に位置する。
集計にあたりIMDは、統計データを参照し、経営者にアンケート調査を実施した。統計データは国際機関や地域機関による数値を用い、全体のスコアに対して3分の2の影響力を持つ。残り3分の1は経営者へのアンケートによるもので、オンライン調査を通じ、6段階評価で質問した。
データと質問項目は、「経済パフォーマンス」「政府効率」「ビジネス効率」「インフラ」の4分野からなる。最終的に各要因を標準偏差法により標準化し、スコアを導出した。