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「一度は行ってみたい」温泉地ランキング・トップ20 1位は6年連続 じゃらん調査

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◆8位 兵庫県・有馬温泉(1240票)

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 有馬温泉は、兵庫県神戸市北区、六甲山地の谷あいに湧く温泉地で、道後温泉、白浜温泉と並ぶ「日本三古湯」の一つにも数えられる古湯だ。舒明天皇や孝徳天皇の行幸で名が広まり、のちに行基が再興したと伝わるなど、古代からの歴史を背負ってきた。

いちばんの特徴は泉質の対照性で、鉄分と塩分を多く含み空気に触れると赤褐色になる「金泉」と、炭酸やラドンを含む無色透明の「銀泉」が同じ温泉街で楽しめる点にある。金泉は強い保温感、銀泉はさっぱりした浴感が魅力とされ、宿や外湯で入り比べができる。温泉街には石畳の坂道や土産物店が並び、太閤秀吉ゆかりの湯殿や寺社も点在するため、湯めぐりと街歩きを一体で味わえる山里の温泉リゾートとして親しまれている。

◆7位 神奈川県・箱根温泉(1243票)

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 箱根温泉は、神奈川県箱根町の箱根火山周辺に広がる温泉地の総称で、湯本、強羅、仙石原、芦ノ湖畔など複数の温泉場からなる「箱根温泉郷」として親しまれてきた。江戸時代に東海道の宿場と結びついて湯治場として栄え、「箱根七湯」の名で知られた歴史を持つ。現在は「箱根十七湯」とも呼ばれ、火山地形が生む多様な源泉が各地に点在する。

泉質はアルカリ性単純温泉のやさしい湯から、硫黄泉や酸性泉など個性の強い湯まで幅広く、宿や外湯で入り比べができるのが大きな魅力だ。芦ノ湖や外輪山を望む露天風呂、噴気が立ちのぼる大涌谷、ロープウェイや美術館群など観光資源も充実し、自然景観と温泉文化を一体で楽しめる首都圏随一のリゾートとして人気が高い。

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Text by 切川鶴次郎